歯周病対策方法

実はコワイ歯周病による病気!歯周病を防ぐ3つの対策方法とは?

【ノンストップ】で歯周病の怖さが特集されていて、

歯周病の対策方法はどうすればいいのかなども

詳しく紹介されていました。

 

歯周病菌が全身を巡ることで様々な病気になるとは

以前聞いたことがありますが、その病気の種類や

歯周病の対策方法などためになることがいろいろ放送されていましたので、

内容をまとめておきたいと思います。

 

Sponsored Link

老人ホームでの歯周病対策の効果

歯が汚いと唾液も汚れてばい菌の塊になります。

それを飲み込むことで肺炎になります。

が、口腔ケアで誤嚥性肺炎の予防になります。

 

現在、歯磨き支援で高齢者の肺炎を予防する取り組みは

全国に広がっています。

 

富山市のある特別老人ホームでは、

歯科衛生士による歯磨きケアを行ったところ、

3年で誤嚥性肺炎を起こす人が0人になったそうです。

特別養護老人ホーム梨雲苑の誤嚥性肺炎の発症者数
2010年6人/80人
2012年2人/80人
2013年0人/80人

 

肺炎だけでなく、口の中の環境悪化が

動脈硬化や動脈硬化につながるという研究結果が続々と発表・報道されています。

 

そんな恐ろしい病を招く原因の一つとされているのが歯周病です。

歯周病は放っておくと全身をめぐって死の危険を招く原因にもなります。

(肺炎・心筋梗塞・脳梗塞など)

歯周病は、口の中だけではなく、体の様々な箇所で病気を引き起こす

侮ってはいけない病なのです。

その症状は気付かぬうちにどんどん進行してしまいます。

 

Sponsored Link

歯周病の原因は?

歯周病は感染症です。

キスや回し飲み、鍋を直箸でつつくことでも

移ってしまうそうです。

鍋

私は、歯周病菌が感染症とは知りませんでした。。

鍋でも移ってしまうんですね。

口をつけた箸を直接鍋に入れたりすることによって感染をするそうです。

グツグツと煮えたぎった熱い鍋もありますが、細菌を殺すにはかなりの高温が必要で、

100度は完全に越えなくては細菌は死なないということなので、

鍋くらいの熱さでは歯周病菌は移ってしまいますね。

親子揃って同じ歯周病菌が見つかるということもあります。

やはり一緒に生活していると移りやすいのかもしれませんね。

 

なんと日本人の成人の約8割が歯周病菌を持っているのです。

(平成23年 歯科疾患実態調査報告」より)

 

よく虫歯菌は3歳まで気をつければ大丈夫、とか聞きますが、

歯周病菌は、大人になっても移るそうです。

菌の移しあいだそうです。

なんだかコワイですね。

できるだけ、人と食べ物や飲み物、食器などを共有しないほうがいいですね。

意識せずやってしまうことですが、気をつけなければいけませんね。

 

歯周病の経過

健康な歯肉歯肉炎初期歯周炎中期歯周炎末期歯周炎
歯ぐきが赤く腫れる歯を支える骨が溶け始める。
歯ぐきが後退
口臭が気になる。
歯がぐらつく。
口臭がきつくなる。
歯がグラグラ。

 

基本的に歯周病の原因は、磨き残しです。

細菌が繁殖し、ステップが進むごとに歯石になり、固くなり広がっていきます。

すると、歯を支えている骨が徐々に溶けていき、

歯がグラグラし抜け落ちてしまうというのが歯周病の恐ろしいところです。

 

初期から末期になると、歯を支えている歯ぐきの中の骨の部分がどんどんと削れていくのです。

末期ぐらいになると膿が出て来たり、それに伴って口臭も強くなっていきます。

 

歯周病は自分でそうだと気づくのはなかなかないそうです。

なぜ、自分で気づかないのか、ですが、

末期にならないと痛みを感じないのだそうです。

歯周病は、症状がなかなか出ない「静かな病」と言われています。

 

末期になって治療をしようと思っても歯を抜くしかなく、

入れ歯しか使えないという状態に陥ってしまうことも多いのです。

 

口の中には様々な菌がいますが、体の抵抗力とのバランスにもよるそうで、

菌がいるからイコール歯周病でなく、そこから症状が出て来たものが

歯周病と診断されます。

 

歯周病が招く病気の種類

歯周病が原因となる病気には、

脳梗塞

心筋梗塞

などもあります。

 

口とは全然関係のない脳や心臓の病気なので、

なぜ?と思いますよね。

 

歯周病のばい菌は、口の中の毛細血管を通じて全身に回っていきます。

菌が全身を回るのに約90秒と言われています。

全身に回った歯周病菌は、血管のいろいろな場所で炎症を引き起こします。

それをやっつけるために、白血球などが働きますが、

戦った後、死骸になって塊になり、やがて血栓になり、

血管が詰まります。

そのため、大きな病気を引き起こす可能性があるのです。

 

歯周病菌が病気を引き起こす仕組み

歯周病菌が血管に侵入し、全身へ

血管の内壁を傷つける

白血球の一種が傷の修復の過程で肥大化

本来は白血球が病原菌をやっつけようとしてくれるのですが、

残ったものが血栓になるリスクがあります。

 

脳梗塞や心筋梗塞以外に、

誤嚥性肺炎・糖尿病にも関わってきます。

 

肺炎

むせてしまったりすると、歯周病菌を食道から飲み込むのではなく、

肺に入ってしまい、そこで炎症が起きる。

糖尿病

炎症性の物質が血糖値を下げるインスリンを阻害してしまう。

糖尿病は今、歯周病とかなり関連が強いと言われている。

 

歯周病菌を増やさないようする3つの対策方法!

歯周病対策方法1 歯ブラシ

歯ブラシも今、いろいろな形のものが出ています。

普段の歯磨きの効率をアップしてくれるすごい歯ブラシがあります。

 

歯磨き先進国 スウェーデン製の『TePeタフトブラシ』

ヨーロッパでは広く使われているという、

通常の歯ブラシにはない丸いヘッドが大活躍する歯ブラシです。

奥歯の奥側の汚れなど効率的に早く落とすことができます。

凹凸のある奥歯の隙間を磨く際にも、オススメ

 

ドクターバルマンズスーパーブラシ

三面歯ブラシです。

歯を包み込むように一気に三方向から磨け時短にもなります。

 

ルンダ

くるくる回る歯ブラシ。

毛がたくさんあり、中に汚れを吸い取ってくれる効果があるので、

転がすだけで歯の奥のところの汚れが取りやすいように設計されている。

歯ブラシを持つきき手側、特に歯の裏側のカーブ部分は

磨いているつもりでもブラシが当たっていないことが多いが、

このブラシを転がすことで届く部分が増える。

 

形状だけでなく、素材にもこだわった歯ブラシもあります。

白馬毛、豚毛をつかった歯ブラシです。

 

ケント

力が強い人は通常の歯ブラシでゴシゴシと磨くと

歯や歯ぐきを傷めてしまう可能性がある。

動物由来のものを使うことによって、

動物の毛の方がすり減っていく、ということで、

負担が少なくなる。

 

歯ブラシの持ち方もポイントで、

基本的にはペングリップで優しく磨きましょう。

歯磨きは力ではないのです。

 

歯周病予防に歯磨き粉も変えてみるというのも一つの方法です。

 

歯周病対策方法2 歯磨き+α

歯ブラシだけでは取りきれないばい菌は、

歯間ブラシ、デンタルフロス、デンタルリンス・マウスウォッシュ、

細菌を殺してくれるタブレットなどを併用することで

取り除きやすくなります。

 

歯の間の汚れをどれだけ取り除けているか
歯ブラシのみ61%
歯ブラシ+フロス 79%
 
歯ブラシ+歯間ブラシ85%

「日歯保存誌2005」より

 

上表から歯ブラシだけよりもフロスや歯間ブラシを使用したほうが

より歯の間の汚れが取り除けていることがわかりますね。

 

フロスと歯間ブラシの違いですが、

狭い空間はフロスが一番落ちます。

歯間ブラシは歯ぐきが少し下がって隙間が大きい人に適しています。

歯の間に隙間がない人の場合、狭いところに無理やり入れてしまうと

逆に歯ぐきを傷める原因になるので、歯間ブラシは使わない方がいいそうです。

 

フロスや歯間ブラシを使いすぎると、

逆に歯の隙間が空いてしまうのでは?という心配がある方もいると思いますが、

やはり無理に力を加えるとよくありません。

歯間ブラシはいろいろサイズがあると思いますが、

前歯はこのサイズ、奥歯はこのサイズ、と使い分けるもので、

同じ人だから同じサイズを全部使うということではないそうです。

 

自分に合ったものを適切に選ぶことが大事です。

よくわからなければ、専門医に相談をしましょう。

 

デンタルリンスは歯磨きの前か後か、ということがきになる方もいると思いますが、

その商品によって効能がいろいろあり、前がいいか後がいいかは異なります。

歯周病予防なら歯磨きの後にする方がいいそうです。

 

歯の間がとにかく大事で、歯の間の汚れを取ることをしないと

まず歯周病にはなってしまうと思っていいそうです。

 

歯ブラシ+αが非常に重要です。

 

口内ケアにオススメの簡単裏技

フロスや歯間ブラシ、デンタルウォッシュなど

いろいろ使ったほうがいいのはわかっていても、

常にいろいろ持ち歩くのはなかなか難しいと思います。

そこで、それらの代わりになるものが、

コップ一杯の緑茶です。

日本人に一番馴染みのある飲み物ですね。

緑茶にはカテキンがはいっていて、消臭効果がある上に、

抗菌作用もあります。

歯周病の菌を弱める力があるのです。

 

食後、歯を磨く時間がない場合、緑茶でうがいをするのもいいです。

紅茶でもいいのですが、紅茶の場合は、茶しぶもついてしまいますし

カテキンの量が少し下がるので、緑茶が一番いいです。

 

唾液のツボ

唾液を出して口を潤わせることで、歯周病菌の菌を流すことができます。

唾液を出すツボがあります。

耳の下の尖った骨の少し内側(あごの下あたり)を

両手の親指で刺激をすると、じわっと唾液が出てきます。

 

唾液でカテキン同様の殺菌が期待できます。

口の中が乾燥するのはよくないです。

口の中が潤っている方が虫歯も歯周病も防ぐことができます。

水分を取ることも同じような効果がありますので、

こまめに水分を取ったほうがいいですね。

ガムを噛むことも刺激をして唾液を出す作用があるので、

口内環境にはいいです。

 

歯周病対策方法3 定期検診

歯磨き先進国のスウェーデンは、約7割(69.3%)が予防歯科に取り組んでいますが、

日本では、26.2%という低い数値となっています。

予防歯科に対する認識が圧倒的に違い、日本人はその辺の意識が遅れているということです。

なるべく半年に一回は歯医者で歯を見てもらうようにするといいです。

 

歯医者は歯の治療というイメージがありますが、

予防としてしっかり定期的に受診をするということが重要です。

 

予防のための歯科では、最初に歯周病かどうかの診断をするので、

レントゲンを撮ったり、ポケットの深さを測ったりして

費用は約3,000円前後ほどです。

歯周病という診断が下ったら歯石を取ったり、処置に入るので少し値段が下がります。

 

歯周病が進行すると歯を失ってしまいますし、

そうなると食べたいものも食べにくくなり、

食べられないと健康を害してしまうという悪循環になりかねません。

また、重大な病気を引き起こしかねません。

ぜひ歯周病対策の方法を心がけ、健康な歯を保っていきましょう。

Sponsored Link