食中毒

食中毒の5つの予防方法!原因や症状は?

東京・立川市で、「刻みのり」が原因で集団食中毒となり、

多くの人がその症状に苦しむことになりました。

 

刻みのりで食中毒というのはあまり聞いたことがありませんが、

どうしてこのようになったのでしょうか?

その原因や、食中毒の原因や、予防の5つのポイントをまとめました。

 

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東京・立川の集団食中毒の原因は「刻みのり」!

東京・立川市の7つの小学校の児童・教職員の1,000人超が

嘔吐や腹痛などを訴えた食中毒の原因が学校の給食に使われた

「刻みのり」が原因と特定されました。

 

「刻みのり」で食中毒になること自体想像がつきません。

食中毒の原因といえば、大体、魚介類などの生モノ、

火が通っていない肉などのイメージだっただけに驚きました。

 

 

海苔は高温で処理されるため、

海苔自体に細菌などが付いているということは考えにくく、

刻みのりを裁断・梱包する段階でウイルスが付着したのでは、

ということです。

実はわかっていないだけで今までも海苔が原因の食中毒というのも

あったのではないか、とも言われています。

 

TVで問題の刻みのりを裁断・梱包したという会社の社長が

取材を受けていましたが、

ノロなどが流行った時期に吐き気がある状態で

なんと素手で刻みのりを裁断する作業をしていたらしいです。

 

吐き気がある状態で素手で、商品である食べ物を触るとか

ちょっと信じられません。

 

食中毒は死に至る場合もあります。

食品を扱う方には人の口に入るものだということを

自覚して扱ってほしいものです。

 

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食中毒の原因は?

食中毒は、食中毒を起こす原因となる細菌やウイルスがついた

食べ物を食べることで、食中毒症状が起きます。

 

食中毒の症状は?

食中毒の症状は、嘔吐や下痢、発熱や吐き気などです。

 

食中毒の原因となる主な細菌と特徴
サルモネラ菌十分に加熱していない卵・魚・肉などが原因となる。

例:生卵、オムレツ、牛肉のたたき、レバ刺し
乾燥に強く、熱に弱い食後30分~6時間で、吐き気や腹痛などの症状
黄色ブドウ球菌人の皮膚や口・鼻の中にいる菌で、加熱後に手作業をする食べ物が原因となる。

例:おにぎり、お弁当、調理パン
この菌の毒素は熱に強く、一度毒素ができると加熱をしても食中毒を防ぐことはできません。食後30分~6時間で、吐き気、腹痛などの症状
腸炎ビブリオ菌生の魚介類が原因となる。

例:さしみ、すし
塩分のあるところで増え、真水や熱に弱い。食後4時間~96時間で、激しい下痢や腹痛などの症状。
カンピロバクター十分に加熱されていない鶏肉や飲料水、生野菜などが原因となる。
ペットから感染することもある。

例:生焼けの焼き鳥、十分に洗っていない生野菜、井戸水
乾燥に弱く、加熱すれば死滅する。食後2~7日で、下痢、発熱、吐き気、腹痛、筋肉痛などの症状
腸管出血性大腸菌
(O157やO111など)
十分に加熱されていない肉や生野菜

例:十分に焼けていない肉、よく洗っていない野菜、井戸水
十分加熱をすれば防げます。食後12~60時間で、激しい腹痛、下痢、血が多くまざった下痢などの症状。
症状が重くなると、死亡することもあります。
ノロウイルス十分に加熱していない二枚貝(カキ)を食べたり、ウイルスに汚染された水道水や井戸水などが原因となる。熱に弱い。
85度以上で1分間以上加熱する。

食中毒の人の便や吐いたものを触って感染することもあるので、触ったら石鹸でよく手を洗う。
食後1~2日で吐き気、ひどい下痢、腹痛などの症状。
E型肝炎ウイルス加熱不足の豚肉やレバーが原因となる。
海外では生水や生ものが原因となることも。

例:十分に火が通っていない豚肉やレバー
熱に弱いので十分加熱することで防ぐことができる。ほとんど症状は出ない。
一部の人は感染から平均6週間たつと、だるくなったり、皮膚が黄色くなったり、発熱したりする。

※1

 

子供も私もノロウイルスにかかったことがありますが、本当に辛かったです。(;´Д`)

その時の経験は、子供が感染性胃腸炎に!症状は発熱・嘔吐!予防は?に書いています。

 

食中毒を予防する5つのポイントは?

食中毒を予防するには、食中毒の原因となる

細菌やウイルスを体内に侵入させないことが重要です。

 

食中毒を予防する5つのポイント

  1. 細菌をつけない
  2. 細菌を増やさない
  3. 細菌をやっつける
  4. ウイルスを持ち込まない
  5. ウイルスをひろげない

 

 

1.細菌をつけない

手には食中毒の原因菌、ウイルスなどを含め

いろいろな雑菌がついているので、

調理前には必ず手を洗いましょう。

 

また、肉・魚・卵を取り扱う前後、

調理の途中のトイレや鼻をかんだ後など

菌がついた状態になったら、

こまめに手を洗うようにしましょう。

 

まな板は加熱しない野菜から切り始めましょう。

焼肉は、生の肉を扱う箸と焼いた肉を扱う箸は別のものにしましょう。

食品の保管時は、細菌がつかないよう、ラップをかけたり

密封容器に入れましょう。

 

2.細菌を増やさない

細菌の多くは高温多湿の環境下で増殖します。

食べ物に付着した菌を増やさないようにするには

低温で保存することが重要です。

 

10℃以下 → 増殖がゆっくりになる。

15℃以下 → 増殖が停止する。

 

購入してきた食品はできるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。

また、冷蔵庫に入れていても菌はゆっくり増殖していくので、

早めに食べるようにしましょう。

 

3.細菌をやっつける

ほとんどの菌やウイルスは、加熱することで死滅するため、

加熱することが重要です。

特に肉料理は中心部まで火を通すようにしましょう。

 

まな板を始め、ふきんや包丁などにも菌が付着します。

とくに肉や魚・卵を扱った後は洗剤でよく洗った後、

熱湯で消毒をしましょう。

台所用殺菌剤も効果的です。

 

ウイルスの場合は、食品中で増えませんが、

「持ち込まない」「ひろげない」ことが大切です。

 

4.ウイルスを持ち込まない

まずウイルスを調理場に持ち込まないように、

ウイルスに感染しない、感染した場合は調理場に入らないようにしましょう。

嘔吐や下痢といった症状がある場合は、

調理を行わないようにしましょう。

 

5.ウイルスをひろげない

万一、調理場にウイルスが持ち込まれても、

食品に付着しなければ食中毒になりませんので、

こまめな手洗いをしましょう。

また、調理器具は洗剤でよく洗った後、

熱湯で消毒をしましょう。

 

 

私も家で調理をしますが、調理器具の熱湯消毒は

していませんでした。

とくに食中毒や胃腸炎などが流行る時期などだけでも

気をつけて対応したいな、と思いました。

 

《参考文献》

※1 農林水産省 食中毒の原因と種類

 

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